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トランプ氏はエジプトからアメリカ人1人を連れ戻して自慢しているが、残りの人たちを無視している
投稿日 2017年5月20日 13:37:51 (経済ニュース)
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■ アメリカ人活動家の解放を成果と強調するトランプ氏
アメリカのトランプ政権が「エジプトで投獄されたアメリカの活動家1人を自国に連れ戻す」という大きな役割を果たしたことを盛大に祝ってから4週間。エジプトに拘束されているアメリカ人は、あと3人いる。しかし、彼らの家族とは連絡を取り合っていないようだ。
ニュージャージー州ポモナのアーメド・ハッサンさん(17)は、2016年12月から過密状態にあるエジプトの収容施設に大人たちと一緒に拘留されている。 ニューヨーク州出身のアーメド・エトウィーさん(26)とムスタファ・カッセムさん(52)はそれぞれ、裁判を受けないまま約4年間拘留されている。
トランプ大統領は4月3日、エジプトのアブドルファッターフ・アッ=シーシ大統領と会談し、アメリカの慈善団体職員アヤ・ヒジャジさん(30)の解放について協議した。彼女は約3年間投獄されていた。
エジプトの裁判所は4月20日、彼女に無罪を宣告し、「根拠のない魔女狩り」として批判されていた拘束を終わらせた。この魔女狩りは、アメリカ政府と一線を画すタフな統治者としてのシーシ氏のイメージを高めるために考えられたものだった。
米軍機がヒジャジさんをアメリカに連れ帰り、トランプ政権は4月21日、ヒジャジさんが大統領執務室でトランプ氏、大統領補佐官のイヴァンカ・トランプ氏、そしてイヴァンカ氏の夫ジャレッド・クシュナー氏と面会している時の写真を公開した。その日の午後、トランプ氏はTwitterを通じて成果を強調したが、それはビヨンセの「Proud To Be An American」に合わせて作られた、異様な自己満足の動画だった。
「他の3人の拘束者とその家族は希望を膨らませた」と、ハッサンさんの弁護士、エトウィーさんとカッセムさんの親族はハフポストUS版に語った。しかし、彼らの希望はその後、失望に変わった。トランプ政権が残りの事件を優先事項として扱っている様子は見られない、と彼らは語った。国務省は5月2日、これまで報告されていなかったハッサンさんの事件ついて、トランプ氏がシーシ氏と会談した時にハッサンさんや他の拘留者について言及したのかという質問に回答しなかった。
エトウィーさんの母ナグワ・エル・コーディ博士はハフポストUS版に、「私の期待は大きく変わりました。今回、ようやく釈放されたアヤさんを見て、私の息子にも同じことが起こるのではないかという希望が湧きました。今のところ、トランプ政権の誰も私に連絡を取っていません。それに、カイロのアメリカ大使館員は3カ月近く、息子に面会していません」
ハッサンさんの弁護士で、非営利団体「プレトライアル・ライツ・インターナショナル」の上級理事プラヴィーン・マドヒラジュ氏は、ハッサンさんの家族や弁護士から嘆願書が提出されても、政府は対応していないと批判した。嘆願書には、アメリカ人の10代の少年が個人的にトランプ氏に宛てた手紙も含まれている。
カッセムさんの義理の兄弟であるムスタファ・フセイン・アーメドさんは、トランプ政権に連絡する方法も知らないと語った。彼はハフポストUS版からトランプ氏に連絡を取れないかと尋ねた。
ホワイトハウスはハフポストUS版の取材に応じていない。国務省領事局スポークスマンのウィル・コックス氏は、「プライバシーへの配慮」を理由として、3人のアメリカ人の事件についてはコメントできないと語った。
コックス氏は5月12日、「我々は、エジプトで拘束されているアメリカ市民に関してのメディア報道を承知している。国務省とアメリカ大使館と領事館の最も重要な仕事の1つは、海外で拘束されているアメリカ国民を支援することだ」と回答した。
コックス氏はさらに、「アメリカ市民が海外で拘留された場合、当局はすべての適切な領事館の援助を提供するために働いている。 拘禁・逮捕されたアメリカ国民が弁護士の助けを借りて公正で迅速な裁判を受けられるように試みること、必要に応じて治療などの人道的な扱いを受けているかどうか確認するために拘禁・逮捕された刑務所内の国民を訪問すること、彼らの希望する家族らとのコミュニケーションを円滑にすること、投獄中の弁護士費用、食事代、薬代を支払うためにアメリカにいる家族や友人たちの基金を届ける手伝いをすること、などが含まれる」
■ 「死なないことを保証する以上の助けにはなれない」
3人の投獄されたアメリカ人の代理人たちはコックス氏が言及した課題に取り組んでいるが、アメリカ政府の支援は最小限に限られていると言う。
ハッサンさんは叔父を逮捕しようとした警察官たちに抵抗した疑いで禁錮1年が言い渡されたが、その刑期を早期に執行猶予にするための控訴審問が4月19日に予定されていた。控訴審問が4月19日に予定されていた。しかし、当局はハッサンさんを裁判所に護送するのに十分な警察官がいないと主張し、7月に延期した。
エトウィーさんとカッセムさんは起訴されたが、判決を受けていない。2人は、2013年に発生したクーデターに抗議するデモで逮捕されて以来、ほぼ4年間刑務所にいる。エトウィーさんの母親によると、彼ははうつ病と重度の食中毒を経験している。カッセムさんの義理の兄弟であるアーメドさんによると、カッセムさんは糖尿病の治療薬「ノボロ」を届けてもらうのに最大で2週間待たなければならなかった。アーメドさんは、アメリカ領事の訪問は「役に立たない」と言う。なぜなら、職員たちはカッセムさんに、「死なないことを保証する以上の助けにはなれない」と言ったからだ。
シッシー氏は、その強権的な戦術とイスラム改革に関する発言から、トランプ氏が好む世界のリーダーの1人と考えられている。JABIN BOTSFORD/THE WASHINGTON POST VIA GETTY IMAGES
人権に対する懸念が高まっているにもかかわらず、アメリカはエジプトと緊密な関係を維持している。シーシ氏が指揮する軍部が2013年のクーデターで支配権を掌握して以来、少なくとも3万人が逮捕されている。集団裁判、殴打、独房への収監が一般的になっており、数百人の囚人が裁判前の勾留期間を超えて拘束されている。人権擁護団体は、エジプトが現代史上最悪の弾圧だと批判している。エジプト政府はテロとの戦いには行動が必要だと主張しているが、外部の専門家は、エジプトが過激派組織IS(イスラム国)の台頭を招いていると指摘している。
国家権力の暴力が急増したことで被害を受けたアメリカ人の数は、推計が異なる。アメリカの公共ラジオNPRは4月、被害者は20人と報告したが、かつてエジプトで拘束されていたエジプト系アメリカ人活動家モハメド・ソルタン氏は、9人とみられるとハフポストUS版に語った。国務省は詳細を公表していない。ワシントンにあるエジプト大使館は取材に応じなかった。
トランプ政権が、こうしたアメリカ人のために何をしたいのかはわからない。ソルタン氏は、エジプト政権がトランプ氏からの釈放要請に応じる可能性が高いと考えている。なぜなら、強権的なシーシ氏に対し、トランプ氏は個人的な賞賛を繰り返し、お気に入りの仲間だと何度も言及しているからだ。トランプ氏は21日、サウジアラビアで湾岸諸国の首脳が集まる会合に参加する際に、シーシ氏と面会する可能性もある。
しかし、今のところホワイトハウスは、個人の釈放を要望する様子は見られない。ハッサンさんを支援する民主党のコリー・ブッカー上院議員、ボブ・メネンデス上院議員、共和党のフランク・ロビオンド下院議員は4月25日、レックス・ティラーソン国務長官に書簡を送り、トランプ氏、ティラーソン氏が4月3日のシーシ氏との会談でこのハッサンさんの事件を取り上げたかどうかを問い合わせた。
国務省のジョゼフ・マクマナス事務官は5月2日、問い合わせに対する返答をロビオンド氏に宛てて送った。同様の返答はブッカー氏には送られていない。メネンデス氏の事務所はコメントの要請に応じなかった。ハッサンさんの弁護士マドヒラジュ氏は、メッセージの内容を知らないと語っている。
マクマナス氏はロビオンド氏への書簡の中で、「私たちは、公正な裁判の保証などを含め、アーメドさんの事件をしっかり監視した」と説明した。
マクマナス氏は、エジプト当局がハッサンさんの控訴を遅らせたことを認め「エジプト当局に早期の審問を要請した」と回答している。彼はまた、領事官がハッサンさんと2回面会しており、3回目の面会を要求していると説明した。ハッサンさんが少年施設に移送されていないのは、彼の家族がもともと勾留されていた警察署に彼を留置することを求めたためだという。
「我々は、アーメドさん家族とは当地とエジプトで頻繁に接触している。上述した領事の訪問中、アーメドさんは拘禁中に虐待があったという申し立てをしていない。彼の家族は、彼とは定期的に連絡を取ることができ、彼は正当な扱いを受けていると私たちに話した。アーメドさんの父親は最近、警察署の密集した不快な状況について領事官に懸念を表明したが、アーメドさんの移送については事前に本人に確認を取るとその領事官に伝えた。もしアーメドさんが次の領事の訪問中に、または、父親を通じて移送を求めれば、我々はその要求を支援するため、エジプト当局と接触する」と、マクマナス氏は説明した。
この書簡では、ロビオンド氏がティラーソン国務長官へ宛てた書簡に記した質問に答えていない。「シーシ大統領が4月3日にワシントンを訪問したとき、トランプ大統領はアーメドさんの事件と他のアメリカ国民の事件を取り上げたのか」という質問だ。
ハッサンさんの弁護士マドヒラジュ氏は、書簡の内容を知らされた後、ハフポストUS版に対し、国務省はこれまでの取り組みを正確に説明しているが、それでは不十分だと語った。同氏は5月12日の夜のメールに次のように書いた。「国の第一の責任は、私たちアメリカ人のうちの一人が公正な裁判を受けており、人道的に扱われていることを確認することです。彼らが不法に投獄された場合、彼らの解放を要求するのは大統領の法的で人道的な義務です。ハッサンさんは裁判前に弁護士と話すことができませんでした。エトウィーさんとカッセムさんは、裁判がないまま3年以上拘禁されています。彼らの状態を監視するだけでは十分ではありません」
■ エジプトでの人権侵害は「非公開で協議するのが一番良いやり方」
トランプ大統領は、4月3日にシーシ大統領と会談した時、前任者バラク・オバマ氏の人権に対する姿勢を批判していたのに、エジプトで蔓延している人権侵害について公に批判するのは控えた。
ホワイトハウスのショーン・スパイサー報道官によると、トランプ大統領がエジプトで起きている人権侵害についてコメントを拒んだ理由は、こういった問題は「非公開で協議するのが一番うまくいく」からだという。
2016年の大統領選でトランプ氏は、「エジプトでの『組織的な人権侵害』を公に批判する『道徳的な勇気』が欠けている」という理由でオバマ氏をこき下ろしていた。
オバマ氏がカイロで2009年に行った演説を評して、トランプ氏はこう主張した。「イスラム教徒が多数派を占める多くの国々で、女性や同性愛者に対する抑圧、組織的な人権侵害が行われ、地球規模のテロ活動に対して資金援助されているのを非難しなかった。それなのに、オバマはアメリカの人権状況とイスラム教国の人権状況を同じであるかのように扱った」
トランプ氏のオバマ大統領の人権に対する姿勢への批判は、特にエジプトの場合、不当とはいえない。2012年、エジプトで当時のムハンマド・モルシ大統領に抗議する民衆を当初は支持していたのに、当時エジプト軍の司令官だったシーシ国防相が民主的に選ばれた政府を打倒した時、アメリカは沈黙していたからだ。多くの学者たちが、この出来事を軍事クーデターと捉えている。
しかし3日の会談で、トランプ氏の人権に対する情熱は、影も形も見えなかった。大統領執務室では入念にシーシ大統領との友好関係を演出していた。
その場では、トランプ氏はアメリカがエジプトと「偉大な友好関係」を築く可能性を強調した。さらにシーシ氏に「アメリカはエジプトの大切な友人で同盟国だ。私もそうだ」と語りかけた。
人権団体によると、シーシ大統領が権力を掌握して以来、4万人以上の反対派が投獄されたとみられる。2016年国務省が発表したエジプトの人権状況に関する報告書には、拷問、令状なしの身柄拘束、国家治安警察による権力乱用の例が多数記載されている。
4月3日の記者会見の席で、スパイサー報道官は人権問題を「懸念」していると認めた。しかし「こういった問題は非公開で協議することで、改善されていく類のものだと私は強く思う」と述べた。
■ 「トランプ氏はゴルフをして週末を過ごすが、拘束されたアメリカ人は誕生日を刑務所で過ごすことになる」
アメリカとアメリカ人を最優先するというトランプ氏の言葉にもかかわらず、支援者たちは、実際にアメリカ政府の影響力を推し進めるには、より際立った注目が必要だと考えている。
ソルタンさんと彼の姉で中東戦略コンサルタントのハナ・ソルタンさんは、ハフポストUS版に「市民のために行動するよう、行政に対し圧力をかける上で、世論が決め手になります。モハメドとアヤの両事件は、政権が行動を起こすまでにかなり注目を集めました」と語った。オバマ政権は2015年、モハメド・ソルタンさんを解放するようエジプト政府に働きかけている。
「いずれのケースも、さまざまなレベル、さまざまな当事者のエジプト人たちと長期に、公式に、そして私的に接触してきました。こうした戦略は、エジプト国内で事件がどのように進展しているかによっても異なります」と、ヒジャジさんの弁護士で、NPO「ロバート・F・ケネディ正義・人権センター」のウェイド・マクマレン氏は語った。
「トランプ大統領と彼の政権が、アヤと彼女の夫モハメドの事件についてシーシ大統領や他のエジプト当局者に話した点は評価に値します。しかし、アヤとモハメドが解放されたように、他の多くの人々も解放されなければいけません」
現時点では、他のアメリカ人は収監されたままだ。
「トランプ氏はニュージャージーのベッドミンスターでゴルフをして週末を過ごしています。一方のアーメドは5月25日、18歳の誕生日を刑務所で過ごすことになる」とマドヒラジュ氏は語った。「アメリカ大統領には、外国政府に対しアメリカ人を不当に拘留することに異議を申し立てることが法的に求められている」と、マドヒラジュ氏は指摘した。
ハッサンさんは3月、トランプ氏に宛てて書いた手紙で、自身の状況をこう説明した。
「私は2016年12月1日からエジプトの刑務所にいます。私はアメリカ人であるため、ここの警察官に嘲られ、虐待されています。どうか私を助けてください。私は20人以上の大人たちと一緒に刑務所にいます。彼らや警察官とここにいるのは恐ろしい。私はアメリカ人であることを誇りに思っています。私が自由になる権利を守ってくださるよう、お願い致します」
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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Source: BUSINESS-経済-
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