関係者によると、山本さんは特に持病などはなかったが、３月中旬に帯状疱疹（ほうしん）を発症。体力が低下したこともあり肺炎も発症し、最期は家族にみとられて息を引き取った。２０２０年年夏には自宅で転倒し、救急搬送されたが、懸命なリハビリで回復していた。

　俳優座養成所を経て俳優デビューした山本さんは両親を亡くした５人兄弟がたくましく生きる姿を描いたフジテレビ系の青春ドラマ「若者たち」（６６年）に三男の大学生役で出演し、脚光を浴びた。同作の映画版や「君が青春のとき」などで毎日映画コンクール男優助演賞を受賞した。

　　９０年代以降はバイプレーヤーとして若手俳優を支える立ち場での出演が目立ち、フジテレビ系ドラマ「ひとつ屋根の下」「白線流し」「ＳＰ」のほか、ＮＨＫ大河ドラマ「天地人」などで存在感を発揮。近年ではテレビ朝日系の昼ドラマ「やすらぎの郷」（２０１７年）「やすらぎの刻～道」（１９年）では、石坂浩二（８０）演じる主人公の盟友で「大納言」と呼ばれる元時代劇スターを演じた。

　１９年に死別した囲碁棋士の妻・小川誠子（ともこ）さん（享年６８）とはおしどり夫婦として知られた。２０年の「お別れの会」では遺族代表としてあいさつ。「７０歳まで碁を打つと言っておりました」など憔悴（しょうすい）した様子ながらも気丈にあいさつした。

山本圭さん、３月中旬に帯状疱疹発症　体力が低下したところに肺炎患い…８１歳力尽く
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