吉田は、《黒岩知事はワクチン5回打たれてるらしい。その方が37.5度の発熱で一週間も休むそう。37.5度。お大事になさって下さい。37.5度で一週間休み。やって》と綴った。

「37.5度」と3度も繰り返し、「一週間も休むそう」と言及したことから、その程度の熱で1週間も休むんだ、ワクチン5回も打っているんでしょ、という皮肉が込められていることは容易に推測できる。

　黒岩氏は12月8日、登庁した際に微熱があり、抗原検査キットで2回検査したが陰性。同日午後、体温が37.5度まで上がったため、公務をキャンセルして帰宅。夕方に改めて抗原検査キットで検査したところ、陽性となった。黒岩氏は12月3日更新のツイッターで5回目のワクチン接種を報告していた。

「吉田の皮肉にネット上では賛成の声も上がりましたが、《37.5度で公務を休むのは自分のためではなく、他の人に感染させないため》《知事は完全に休んでいたわけではなく、自宅でできる範囲で公務についていた》などという批判的なコメントも目立ちました」（週刊誌記者）

　確かに陽性反応が出た場合は、体温の高低にかかわらず療養することが求められる。ただ、5回のワクチン接種は「感染防止には役立たない」と、知事みずから証明してしまった形でもあった。

「岸田文雄首相も8月12日に4回目のワクチン接種を受けた後、同月21日にコロナ感染が判明しました。黒岩氏も同様にワクチン接種後の感染です。しかも黒岩氏はマスク会食を呼びかけていました。マスクを外して食べ物を口に入れ、またマスクをして噛んで食べるという会食方法に『そんなことやってられるか』と批判もされましたね。当然、黒岩氏はマスク会食を継続し、ワクチンも5回接種。それでも感染したのですから、マスク会食やワクチンの効果に疑問を持つ人も少なくなかったはずです。もっとも、《5回のワクチン接種があったから感染しても37.5度程度の熱で済んだ》という書き込みもありましたが」（前出・週刊誌記者）

　6回目のワクチンがあれば早めに打ち、今度はしっかり予防してほしいものだ。

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