’03年にデビューして以来、’19年に引退するまでトップ単体女優として業界を牽引したレジェンド・吉沢明歩氏。
現役時代の彼女は、「自分でDVDを売る女優」として知られていた。新作リリースのたびに全国各地を駆け回ってサイン会を開き、ファンと言葉を交わし、手を握り、そうやってセールスを伸ばしてきたのだ。
「ファンイベントは、女優の中でも私は特にたくさんやった自負があります。月に3週はサイン会などで全国を飛び回っていました。
『恵比寿マスカッツ』のライブなどもやらせてもらいましたが、画面越しより、リアルで会うほうがファンになってもらえる実感があります。
それに、ファンが喜んでくれている姿に触れることで、自分が誰かの人生や生活の支えになってるんだと感じて、作品の撮影のモチベーションに?がることもありましたね」
16年間、ファンを大切にしてきた気持ちは今も変わらない。
「引退後は趣味を持ちたくて料理を習い始めたんですが、そういえば、私のファンは一人暮らしの男性が多いんじゃないかと気になってしまって。
私と趣味を共有してもらいながら、食生活を通じて健康面を気遣うきっかけになれたらと、料理教室を始めました」
月2回ペースで開催する料理教室は定員4人。少人数レッスンゆえ、基礎からみっちり教えてもらえるのだとか。
その他、毎週水曜日は六本木のメンズクリニックでカウンセラーを務める。男性の美容の悩みに寄り添い、時には「鼻毛脱毛」のアドバイスをすることもあるとか。
「私は作品への出演以外にもさまざまなお仕事をしてきましたが、活動の幅が広がるほどに、多くの人に応援してもらえるようになりました。
昔よりも世間的にも仕事として認められ、働きやすい環境になってきていますが、作品への出演以外にも活動の場を増やしていくことは、作品を売る意味でも、
引退後のセカンドキャリアの土台をつくる意味でも、やっておいて損はないと思いますよ」
花の命は短いといわれるが、それも本人の努力次第なのだろう。

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